老人保健施設とは
病気や障がいの状態が安定している方に、医学的管理の下、看護・介護・個別の機能訓練や生活訓練を行い、利用者様の能力に応じて可能な限り自立した生活を営むことができるように支援します。高齢になっても、障がいをもっても、安心して過ごせるように、ニューライフガラシアでは、利用者様に寄り添う心を大切にし、一人ひとりが望まれる生活に近づけるよう専門スタッフがお手伝いします。
ごあいさつ
2018年4月にニューライフガラシアの施設長に就任してから、はや3年5ヶ月余りが過ぎました。この間、ガラシア病院北館の新築、それに続く南館の改築と進み、間に挟まれた老健施設も少なからず影響を受けることとなりました。入所、通所の利用者様、ご家族の方々には多々ご不便をおかけしたと存じますが、特に大きな混乱もなく無事両病棟の開設を迎えたことは喜ばしい限りです。工事に伴う様々な制限の元で、努力して老健の機能を維持し、ガラシア会全体の発展に寄与した職員の労も讃えたいと思います。
もう一つの大きな変化といえば、改めて言うまでもなく、新型コロナウィルス感染症の到来でした。コロナ禍は我々の生活様式を一変させました。当施設においても、緊急事態宣言等の発出に呼応して、手洗い、マスク着用など基本的な感染予防策と共に、面会・ボランティアの制限、デイケアにおけるソーシャルディスタンスの確保などの様々な対策に追われました。幸い大きな問題となるような感染は発生せず、ワクチン接種も入所者様や職員においてはほぼ完了し、今後におけるクラスターの発生の危険性は減少したものとやや安堵しております。皆様のご協力に心より感謝申し上げます。
一方で、感染対策による「弊害」については看過できないものがありました。高齢者の方々の精神的、肉体的な衰えの進行や、ご家族や職員も含めたストレスの蓄積は多大であります。日常的な面会が困難となる中で、看取りの場面にも立ち会えないような状況は出来るだけ避けるべく、個々の利用者様に応じて、可能な限り科学的な根拠に基づいた感染対策を講じることにより、少しでもご本人、ご家族様の満足度を保つよう心掛けて来ました。いずれはポストコロナの時代を迎えるであろうことを期待しつつ、これからも人としての情を失わぬよう、機に応じた柔軟な姿勢で向き合っていきたいと考えています。
2021年4月に介護報酬の改定がありました。今回の改定の大きな柱として、「科学的介護」の導入が本格化し、LIFE(科学的介護情報システム)というデータベースが構築されることになりました。「科学的介護」とは、医療現場におけるEBM(Evidence Based Medicine)に相当するもので、データベースから得られた根拠に基づき、合理的なリハビリや介護方法を導き出そうとするものです。個々のリハビリ・介護の「アウトカム」を評価し、「効率化」を図る目的でしょうが、個人的には、EBMの考え方を介護の領域に適応することについて、若干の違和感を覚えます。
医療と介護は車の両輪ではあるかもしれませんが、同列に扱えるものではないと私は考えます。通常の医療は多くの場合病気を「治す」ことが目的ですが、介護は違います。高齢者はリハビリやケアによる介護予防策で一時的に介護度が下がっても、いずれはまた元に戻り、早晩誰しもが人生の最終段階へ向かっていきます。その大きな流れに目を向けず、介護予防を推進することが本人の本当の幸せにつながるとは必ずしも言えないのではないでしょうか。アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の必要性が叫ばれている昨今こそ、それぞれの高齢者が押し寄せる不具合と付き合いながら、残された時間をどう生きて、どう逝くのかを考え、そしてそれを介護者としてどうサポートするのかが大切ではないかと思います。当施設では、介護報酬改定の大きなうねりに飲み込まれることなく、一人一人の利用者様とそのご家族の真の幸せを見据えた介護方針を追求していきたいと考えています。今後もご支援の程、よろしくお願い申し上げます。
介護に関するご相談や施設見学をご希望の方はぜひお越しください。心から歓迎いたします。
2021年9月
施設概要
所在地 | 大阪府箕面市粟生間谷西6-14-1 |
施設長 | 阿曽沼 克弘 |
施設建物 | 鉄筋コンクリート造7階建 |
建物面積 | 1,193平方メートル |
延床面積 | 2,922.333平方メートル |
療養床数 | 70床(個室18室・2人室2室・4人室12室) |
●ショートステイ対応 ●通所リハビリテーション(デイケア)/35人 |
重要事項説明書 | 入所 短期入所療養介護 通所リハビリテーション 介護予防短期入所療養介護 介護予防通所リハビリテーション |
料金表 | 入所 短期入所療養介護 通所リハビリテーション 介護予防短期入所療養介護 介護予防通所リハビリテーション |