作業療法
作業療法の「作業」とは、「ひとが意思を持って行うこと」という意味があります。その作業に対して、ひとは役割を持ち、価値観や興味を示し、意欲を持ちながら生活を習慣化し、営んでいるといえます。その作業の遂行が、困難になった場合を想像できますでしょうか。ひとは、役割を失い、価値観や興味も失い、意欲がなくなってしまいます。
患者さまそれぞれの個々の「○○がしたい」といったニーズに対して、作業療法では、日常生活の活動、例えば着替えや入浴の他、趣味の手作業、ひいては仕事に必要なパソコン入力まで幅広い作業が行えるよう練習してまいります。
例えば、脳卒中では、麻痺した部分を用いながらいかに動作を行っていくか…。些細な方法で更衣や排泄、食事動作などが獲得できるケースも少なくありません日常生活の自立度を向上できるよう、理学療法で獲得した基本動作を踏まえて生活の応用動作に着目し、個人の能力を生かした方法での動作練習やアドバイスを行っています。和室やキッチン、浴室など自宅同様の設備を備えている為、実践に近い練習を行うことができます。